キャンピングトレーラーのオプションは納車後でも付けられますが、大型キャンピングトレーラーを所有する場合、最初から電動ムーバーは付けておいた方がいいです。
私のような初心者女性ドライバーは尚更、納車時から電動ムーバーがあった方がお守りにもなり安心して運転できます。後付けもできますが手間と時間がかかってしまうので、最初から付けておくことをお勧めします。
この記事では、電動ムーバーなどのお勧めオプションをご紹介いたします。
- 電動ムーバーがどういう時に必要で便利か
- 電動ムーバーのメリット・デメリット
- 電動ムーバーの使い方と注意点
- その他、オプションについて
- 筆者のおすすめオプション5選となくても支障のないオプション3選
女性でも電動ムーバーがあれば大型キャンピングトレーラーを自走させられ便利!
電動ムーバーでキャンピングトレーラーをギリギリまで壁寄せできる
電動ムーバーをキャンピングトレーラーに装着することでキャンピングトレーラーを自走させることができます。
キャンピングトレーラーは重量が大きいため、女性一人で手動させることは困難です。しかし、電動ムーバーを使用することで女性でも簡単にトレーラーを移動させることができます。
- 女性一人でも大型キャンピングトレーラーを簡単に移動させることができる
- 大型キャンピングトレーラーの移動を安全に行うことができる
電動ムーバーがあると大型キャンピングトレーラーを簡単に、そして安全に移動させることができます。そのため、駐車場やサイトに移動させる際も手間や労力を省くことができます。
電動ムーバーには安全装置が搭載されているものが多く、万が一の際にも安心です。
- 費用がかかる
- メンテナンスが必要
電動ムーバーの購入費用は数十万程度かかります。そのため、電動ムーバーの購入を検討する際には費用も考慮する必要があります。
電動ムーバーは定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスを怠ると故障の原因となるため注意しましょう。
電動ムーバーの使い方
- 切り替えスイッチを入れる。
- 電動ムーバーをタイヤに接着させる。この時、インパクトドライバーではなく電動ドライバーを使用しましょう。※インパクトドライバーは打撃力が高いため中の装置を壊してしまう恐れがあるためです。
- 写真①のリモコンの電源ボタンを2回押す。「ピーッ」と鳴れば電源ONです。
- リモコンで前後左右動かせます。※トレーラーの回転を速くしたい時は写真②のように前後左右のボタンを同時に押すと回転が速くなります。
使用上の注意点としては、以下のとおりです。
- トレーラーのサイドブレーキを確実に下げましょう
- オイルジャッキはある程度上げておきましょう
- 使用後は電動ムーバーを元の位置に戻しておきましょう。そのままにしておくと、破損の恐れがあります。
サブバッテリー(2個)
電動ムーバーを装着したため、サブバッテリーを2個装着しました。一つ目は生活用の電源として、二つ目は電動ムーバー用としてです。
生活用と電動ムーバー用と分けて使いましょう。2つとも生活用として使ってしまうと、いざ電動ムーバーを使用したい時に使用できなくなります。
インバータ
トレーラーでは、バッテリーから供給される直流電気を家庭用電化製品が使用できる交流電気に変換するためにインバータが使用されます。
太陽光パネル
200Wのソーラーパネルを装着しました。外部電源が取れないときや災害時などでも電気を使うことができます。
- 外部電源に依存せずに電力を供給できる
- 電気代の節約になる
- 初期費用がかかる
- 天候に左右される
充電器・MPPT充電器
太陽光パネルから発電された電流は、その電圧と電流の大小によってバッテリーに充電する効率が異なるため、MPPT充電器をつけて充電効率を高めます。
- 充電効率が向上する
- バッテリーの寿命を延ばす
- 発電量に応じた充電が可能
サイドオーニング
使い方としては、ロールアップ式のオーニングの場合、クランクハンドルを使ってオーニングを展開させ、オーニングの脚を立てて固定させます。
- 日除けや雨除けになる
- 屋根付きスペースを拡張したり調節できる
- プライベート空間を作ることができる
- 設営が簡単
- 収納場所に困らない
キャンピングトレーラーに最初からあった標準装備のオプション
私のキャンピングトレーラーは「Sprite Quattro FB」です。このトレーラーは必要なものがほとんど標準装備されていました。
①慣性ブレーキシステム自動後退解除付
トレーラーは重量が大きいため、坂道発進時に後退するリスクが高くなります。そのため、慣性ブレーキシステム自動後退解除を装備することで、安全性を向上させることができます。
- 坂道発進時の安全性を向上させることができる
- 後退事故の防止に貢献することができる
- 運転者の負担を軽減することができる
②パノラマサンルーフ
車両の天井の一部分をアクリルもしくはガラスで覆ったサンルーフのことです。
- 開放感と視界を向上させることができる
- 車内が明るくなる
- 換気がしやすくなる
- リラックス効果がある
- 価格が高くなる
- 紫外線や熱線が車内に入ってくる可能性がある
③断熱二重窓(網戸・ブラインド付)
断熱二重窓は一般的な窓の外側にもう一枚窓を追加することで断熱性を高めた窓のことです。
二重窓の間の空気層が断熱材の役割を果たし、室内の暖房や冷房の効率を向上させることができます。また、結露の発生を抑える効果もあります。
また、網戸やブラインドが付いているので虫対策をしながら換気をしたり、遮光性やプライバシーの確保も維持できます。
- 省エネ効果
- 結露防止
- 遮音効果
- 費用が高くなる
- 一般的な窓より重量が増加する
④ガス温水・FFヒーター
ガス温水は、ガスを燃焼させて発生させた熱で水を温めます。ガスの燃焼効率は高く、省エネ性に優れています。
FFヒーターは、燃焼室と熱交換器を備えた小型の暖房器具です。燃料は主にLPガスや灯油が使用され、空気と燃料を混合させて燃焼させることで熱風を発生させます。
燃焼に必要な空気を外から吸気し、燃焼後の排気を外に出すようになっています。そのため、室内の空気を燃焼に使用せず、換気なしで使用できます。
ただし、燃焼時に一酸化炭素を発生させるため、換気口が塞がれたりして十分な換気が行われていないと一酸化炭素中毒の危険があります。
- アウトドアシーンで重宝する
- 燃焼効率が高く、省エネ性に優れている
- 排気ガスを室内に出さないため、安全性が高い
⑤地デジアンテナ
地上デジタル放送を受信するためのアンテナです。テレビは付いていませんが、トレーラー内でテレビを見られるようにTVブラケットもありました。
経験上キャンピングトレーラーにおすすめオプション5選
①大型キャンピングトレーラーにはムーバー必要!
小型トレーラーに電動ムーバーは付けなくても良いですが、大型トレーラーに電動ムーバーは付けた方が良いです。
なぜなら、もし狭い道を走行していて道が行き止まりだった場合、転回するスペースもないからです。
大型トレーラーを手動で動かすには男性一人でも大変です。ましてや女性一人では動かすことは不可能に近いです。
しかし、そんな時に電動ムーバーがあれば女性一人でもトレーラーを自走させることができるので助かります。
また、既定の駐車スペースにトレーラーが収まるようにギリギリに詰めて停めないといけない場合でも、電動ムーバーで自分の目で確認しながら簡単に操作できるので便利です。
この作業をトレーラーを牽引しながらするのは困難です。トレーラーや物などを破損させる恐れがあります。細かい操作は電動ムーバーでしかできません。
電動ムーバーを取り付けるのなら、サブバッテリー2個とインバータの装着が必要になります。電動ムーバーとセットで購入することになります。
②慣性ブレーキシステムで後退を阻止できる
信号待ちでブレーキを踏んだまま坂道で停まることになりました。
青信号になり発進しようと一旦ブレーキペダルを離す瞬間、後ろに下がるのかなと思い気や、慣性ブレーキが働いてくれたおかげで後退することなく発進することができました。
トレーラーを牽引していると後ろの様子が全く分からず、後方車両との車間距離も分かりません。
③二重窓やブラインド、カーテン必須だが、取扱いには注意!
二重窓やブラインド、カーテンは必須です。ボディーにももちろん断熱材が入っているので保温や遮熱の効果があると思いますが、二重窓にしたことで保温や遮熱の効果がさらに高まっていると思います。
実際、ヒーターやエアコンを使用していても狭い空間ということもあり、すぐにトレーラー内が適正温度になります。
また、ブラインドやカーテンが付いているので、遮熱だけでなくプライバシー確保の面で本当に助かります。
ただ、窓にしてもブラインドやカーテンにしても取扱いには本当に気を付けてください。窓は鍵を閉めずに走行しただけで、窓が吹っ飛びなくなります。
また、ブラインドやカーテンは子どもが引っ張るだけですぐ壊れます。詳細については、こちらをお読みください。
④ガス温水とFFヒーターは必須!
ガス温水があると寒い時期でも、手を洗うとき水が冷たくなく、シャワーが使えるので便利です。
油汚れの付いた食器を温水で洗うと、汚れが落ちやすいです。また、食材を茹でたり、お湯を沸かしたりする際も温水を使うと時短になります。
シャワーを使うと水の消費量が激しいので、何度もタンクに水を汲みに行かなければならないのが注意しましょう。
FFヒーターは、付けた方がいいです。エアコンで冷暖房できるので不要だと思うかもしれないですが、エアコンの暖まり方と全然違います。
エアコンの暖房を付けたまま寝ると喉が乾燥することもありますが、FFヒーターは喉に違和感を感じずに快適に寝られます。
FFヒーターは、排気ガスを室内に出さない構造のため、付けたまま寝ることができます。暖かい空間で寝られるので寝冷えして夜中、起きるということもないです。
⑤サイドオーニング、ちょっと使いできて便利
サイドオーニングは用途によって、出す長さを調節できるのが良いところだと思います。
私は、雨風が強い時は少しだけ出して使うようにしています。サイドオーニングを完全に畳んでおいてもいいのですが、ドアから出た時に雨に濡れるのを少しでも避けたいからです。
でも、強風時にサイドオーニングを大きく展開してしまうと風の勢いでサイドオーニングが破損してしまう恐れがあるので出しすぎには注意しましょう。
夏場はサイドオーニングをしっかり出すことによって、日除けスペースがしっかり確保でき、外でBBQや水遊びもできるので大助かりです。
キャンピングトレーラーになくても支障のないオプション3選
①パノラマサンルーフは強度に難あり
パノラマサンルーフがあると視界が開け、かつ明り取りもできるので日中は電気を付けなくても十分明るいです。また、外見も格好よく見え、デザイン性に優れます。
ただ、トレーラー本体で見た時にFRPのボディー面が減るので耐久性の面で劣るのかもしれないです。
実際、普通にトレーラーを使っているだけなのにパノラマサンルーフの二重窓の外側の窓に亀裂が入り、雨水が窓の中に入っていました。
トレーラーを走行させている時に、パノラマサンルーフの部分に相当な負荷がかかっているのかもしれません。
そのため、本来ならFRPのボディーにしておいた方がよいところなのかもしれないと思いました。
②地デジアンテナはなくてもよい
私の場合、トレーラーにテレビを付けていないので、地デジアンテナは必要ありませんでした。
トレーラーでテレビを見られなくても全然不便さを感じません。実際、トレーラーでキャンプやレジャーを楽しむ目的で来ているので、テレビを見たいと思わないです。
③太陽光パネルはあったら安心
太陽光パネルは、必須ではないと思います。でも、スマホやタブレットの充電などちょっと電気を使いたい時に電気を使えることができるので安心です。
天候不良時は発電できませんが、災害時など電気の供給が困難な場合、太陽光パネルとMPPT充電器があれば蓄電でき、数時間はその電気で生活できます。
キャンピングトレーラーにこれから付けたい、あったら便利なオプション
バックモニターで後方の安全確認
バックモニターがあったらいいな、あると便利だろうなと思っています。今はバックモニターがないので後方の様子が分かりません。
トレーラを牽引中、ルームミラーで確認できるのはトレーラーの前面だけで、後続車両の様子は分かりません。サイドミラーに映る影で気配を察するしかないのが現状です。
また、バック駐車する際も後方の様子が分からないので、人や障害物の有無など同乗者に確認してもらうか、自分しかいない時は何回も車から降りて確認するしかありません。
過去に、バックしていて障害物に当ててトレーラーのボディーをへこましたことがあります。
また、無理に車線変更したつもりはなかったのですが、信号待ちしていた時、後方の車両の運転手が追い抜き様に運転席の窓を開けすごい形相で怒鳴ってきたこともありました。
十分な車間距離を取って車線変更したつもりでも、後方についた車両は想像以上の長さのトレーラーが割り込んできて、さらに前方の視界が不良になったことでイライラしたのかもしれません。
そのため、バックモニターを装着することでトレーラーの背後を視認でき、バック駐車や車線変更などが安全にできると思いました。
まとめ~キャンピングトレーラーにオプション装着でより安全、快適に!
各オプションの必要性について表にまとめました。
オプション | 必要性 |
電動ムーバー | 大型トレーラーは〇 |
慣性ブレーキシステム | 〇 |
二重窓・ブラインド・カーテン | 〇 |
ガス温水 | 〇 |
FFヒーター | 〇 |
サイドオーニング | 〇 |
パノラマサンルーフ | △ |
地デジアンテナ | × |
太陽光パネル | △ |
最近のトレーラーは、メーカーで必要なオプションを付けた状態で販売してくれていることが増えてきています。
そのため、販売されているトレーラーを購入しただけでも十分安全・快適に使用できると思います。
ただ、もっと安全面や快適性を高めたいのであれば、オプションを付けた方が良いでしょう。皆さまのトレーラー購入時や購入後のご参考になれば幸いです。
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