キャンピングトレーラーの見た目は丈夫そうに見えますが、実はデリケートで壊れやすく、扱いには注意が必要です。
実際、キャンピングトレーラーの扱い方が雑で壊れたこともありますし自然に壊れたこともあります。その経験を踏まえながらキャンピングトレーラーを扱うにあたっての注意点などについてお伝えしていきます。
- キャンピングトレーラーの部位の性質と注意点
- キャンピングトレーラーと普通車との違い
- 筆者の失敗談
キャンピングトレーラーは気を遣う乗り物!
①ボディー
普通車のボディーは鋼鉄を引き延ばしてできた鋼板が使用されているものがほとんどです。一方、キャンピングトレーラーのボディーはFRPかアルミニウムのどちらかが主流です。
FRP(繊維強化プラスチック)はプラスチックの中にガラス繊維などを入れ強化した複合素材
そのため、注意点としては以下の3つです。
- 少しの衝撃でもキャンピングトレーラーはボディーがへこみやすい
- 強風時は軽量で高さがあるため横転しやすい
- 風の勢いで窓やドアの開閉時に全開になり破損の恐れがある
②窓
普通車の窓は、合わせガラスや強化ガラス、部分強化ガラスなど安全ガラスと言って、破損しにくく割れても破片が人を傷つけにくい窓が採用されています。
また、金属製の窓枠(サッシュ)があり、走行中窓を開けていても窓ガラスをしっかり保持してくれます。
一方、キャンピングトレーラーの窓は、ほとんどがアクリル窓を使用しています。アクリル窓は断熱性や防音性に優れ、結露しにくいのが特徴です。
窓の開閉はスライド式や振り出し式がありますが振り出し式の場合、走行中しっかりロックをかけ固定しておく必要があります。
③ドアや隙間に挟みやすい
普通車でもドアや隙間に挟むリスクはありますが、キャンピングトレーラーにはいろいろな設備があったりする分、ドアや隙間が普通車より多くなっています。
小さなお子様がいる家庭は特に注意が必要です。
④網戸・カーテンがある
普通車には網戸やカーテンは付属していませんが、キャンピングトレーラーにはほとんどの場合、網戸とカーテンが付属しています。
キャンピングトレーラーで快適に過ごすために網戸とカーテンは必要不可欠です。
網戸やカーテンを強く引っ張ったり、網戸を閉めたままドアを閉めると破損するので取扱いには注意しましょう
キャンピングトレーラー、必ず一度は壊します
あるはずの窓がない⁉
キャンピングトレーラーを牽引して家族で北海道へ旅行に出かけていたときのことです。キャンピングトレーラーを牽引して牧場に行ったのですが、やっと牧場に到着したーと思うやいなや、車外に出てトレーラーを見ると…
あれ?トレーラーってこんな感じだったけ⁉と少し違和感を感じました。よく見ると、うぁー、あるはずの窓がないではないか‼どこに窓はいった?
少しパニック状態になりました。どうやら走行中に窓がはずれ道端に窓を落としてきたみたいです。
出発前に窓を全部閉めたのは確認していたのですが、窓のロックがすべてかかっていたかの確認をし忘れていたため、ロックがかかっていなかったのが原因と考えられます。
まさか、ロックをかけ忘れただけで窓が吹っ飛ぶとは!車内に段ボールがあったのでそれを使って窓をふさぎ、牧場で借りた布テープで四方をしっかり固定しました。帰宅するまで段ボール窓でいきました。
子どもに網戸を引っ張られて壊れる
子どもは物を取り扱うときの力加減が分かりません。案の定、網戸もおもちゃのように扱われてしまい、網戸がレールからはずれて破れてしまいました。
その窓は虫が入ってきたらいけないので、修理してもらうまで開閉不可になりました。
網戸を1回壊されてからは、子どもがカーテンや網戸を触ろうとしたら、すぐさま止めに入るようになりました。また、壊されてはいけないので注意しています。
後ろの障害物に気付かずボディーがへこむ
苦手な方向転換をしているとき、後ろの木の出っ張りに気付かず、そのままバックしてしまいました。
衝撃はほとんど感じなかったのですが、鈍い音がしたので見ると、トレーラーがその木にぶつかりトレーラーの後ろのところがへこんでいました。
自分は大丈夫だと思っても、同乗者に後ろを確認してもらうことが大切だと実感しました。
トレーラーを牽引していると長いので後ろの確認が不十分になりがちです。何かあってからでは遅いので細心の注意を払っています。
道路との高低差でキャンピングトレーラーの底が擦れる
道路から約30センチくらい上がっているところにトレーラーを駐車しようとしたところ、急勾配のためトレーラーの底に当たってしまい、傷をつけてしまいました。
キャンピングトレーラーは車体が低く、長さがあるので普通車では問題ない勾配や縁石でも注意しましょう
普通に使っているだけなのに自然に壊れる
ふと、トレーラーの窓に目をやると二重窓の外側にひびが入っていて、中に水が入っていました。壊れた窓はフィックス窓で開閉できません。そのため、走行中の負荷で壊れたようです。
トレーラー販売店に連絡しメーカーに問合せしていただき、4か月後ようやく返答がありました。
他のオーナーからも同じ事象が報告されているとのことですが、メーカー保証対象外で実費となりました。
おまけ、修理してもらうのが大変
窓がはずれた時に販売店にすぐに電話し、窓や今まで壊れた部品を発注してもらいました。
数カ月後にすべての部品が納品されましたが、修理してもらうために片道約6時間かけてトレーラーを牽引しました。トレーラーを引き渡し、再び6時間かけて帰宅です。
後日、修理が完了したと連絡を受け、またしてもトレーラーを受け取りに往復12時間運転しました。修理してもらうだけでもお金も時間も労力もかかるので、めちゃくちゃ大変です。
ちなみに、修理代は保険を使ったので実際は支払ってはないですが、普通車と比べて3割高ぐらいでした。もう、修理はこりごりです。
まとめ~キャンピングトレーラーは丁寧に扱おう!
キャンピングトレーラーと普通車の違うところと注意点について、以下の4つに分けてお伝えしました。
- ボディー
- 窓
- ドアや隙間に挟みやすい
- 網戸・カーテンがある
また、失敗談と共にお伝えしたことで、実際に起こりやすいこととして受け止めていただけたのではないでしょうか。
幼い子どもがいるからこそ、けがをしないよう細かいところまで配慮しないといけないことも分かりました。
キャンピングトレーラーで安全に楽しく過ごすために、しっかり確認するようにしましょう。
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