MENU

キャンピングトレーラータイヤ交換の目安3点とスペアタイヤ常備で安心

普通車同様、キャンピングトレーラーのタイヤをメンテナンスすることは大事です。タイヤのメンテナンスをすることで、走行中にパンクやバーストなどの事故を未然に防ぐことができます。

そこで、今回はキャンピングトレーラーのタイヤ交換時期の目安やスペアタイヤの重要性、スタッドレスタイヤのことなどについてお伝えしていきます。

この記事はこんな方におすすめ
  • キャンピングトレーラーのタイヤの交換時期について知りたい方
  • キャンピングトレーラーのタイヤをできるだけ長く安全に使いたい方
  • キャンピングトレーラーのタイヤのメンテナンス方法を知りたい方
  • キャンピングトレーラーのタイヤの交換方法を知りたい方

記事内で「キャンピングトレーラー」を「トレーラー」と省略して記載している場合あります。

目次

タイヤにスリップサインやヒビが出たら即交換

タイヤ溝の深さは1.6㎜以上が基準

タイヤの残り溝の確認は、スリップサインを目安に行います。左のの矢印(三角)がスリップサインの位置を示しています。

そのからまっすぐ接地面を確認すると、右のの溝にあるのがスリップサインです。

タイヤの接地面が減っていき、スリップサインの高さに近づいてくると交換の目安です。

スリップサインはタイヤの円周上に数箇所あるので、いくつかの箇所で確認をします。

スリップサインの高さは1.6㎜に設定されています。道路を走行するのにタイヤのどこの溝で測っても1.6㎜以上必要で車検等でも必要な最低限のラインです。

道路交通法でもタイヤ溝が1.6㎜以上必要と定められていますので注意しましょう。

タイヤ溝が浅くなってくると、タイヤのグリップ力がなくなりスリップしやすくなります。

特に雨の日は、路面が滑りやすくタイヤ溝が少ないとスリップも更にしやすくなり危険です。

そのため、タイヤのスリップサイン位置まで溝が減る前にタイヤ交換をすることをお勧めします。

タイヤ製造年を確認し5年おきに交換

古いタイヤを使っている場合は、溝がしっかり残っていてもゴムが劣化し硬くなりグリップ力が低下、スリップしやすくなります。

場合によっては、バーストして事故につながることもあり大変危険です。タイヤは5年ぐらいを目途に交換することをお勧めします。

  • 何年使ったか不明な場合は、タイヤ製造年を確認し目安にするといいでしょう。
  • 2回目の車検時にタイヤ交換するか検討しましょう。

タイヤ製造年の確認の仕方は、タイヤ側面を確認します。タイヤ側面には4桁の数字があります。そこで、タイヤ製造年月日が分かります。

写真の4桁の数字「4521」で製造年週が分かります。左側の「45」が週(45週目)を示しています。右側の「21」が年(2021年)を示しています。

つまり、このタイヤは2021年の45週目(2021年11月頃)に製造された物となります。このように、タイヤ製造年週はタイヤ側面に記載されていることが多いです。

製造されてから何年も経ち、古くなったタイヤは劣化しやすく小さなひび割れを起こしたりします。

ひび割れしたタイヤは、割れ目から水が入り中にあるワイヤーがサビやすくなります。ワイヤーがサビると、タイヤの耐久が落ちたり、バーストの原因になりますので注意が必要です。

古いタイヤは、目に見えない危険が多いので注意しましょう。

タイヤにヒビがあれば早めに交換

タイヤの状態を確認し損傷がある場合やヒビ割れがある場合は、できるだけ早く交換した方が安全です。

タイヤが直接路面に接する部分(トレッド部)に釘が刺さっている場合はパンク修理することができます。

しかし、タイヤ側面(ショルダー部やサイドウォール部)に釘が刺さっている場合は、修理することができないのでタイヤ交換が必要です。

ただし、タイヤが直接路面に接する部分(トレッド部)でも縁石にぶつけてタイヤに亀裂が入ったりした場合は、修理できないので交換が必要です。

また、タイヤの偏摩耗には注意しましょう。

偏摩耗とは、道路条件や使用条件、車の状態などにより、タイヤが部分的に異常な摩耗をする現象

タイヤの偏摩耗の原因は、以下の点です。

  • 空気圧不足
  • タイヤの位置関係が不良
  • タイヤの劣化、溝が1.6㎜以下
  • 走行条件

偏摩耗があった場合はディーラーなどで点検してもらいましょう。

適正な空気圧は1カ月おきにチェック

トレーラーのタイヤの空気圧は、タイヤの性能や安全性、牽引車の燃費に大きく影響します。そのため、適正な空気圧を保つ必要があります。

見にくいですが、写真のようにタイヤには「MAX LOAD 」や「MAX PRESS 」とあります。

「MAX LOAD 」は過負荷耐量を表し、「MAX PRESS 」は最大空気圧を表しています。

そのため、写真の「MAX LOAD 560㎏」はこのタイヤ1本で560㎏までの重さに耐えられ、「MAX PRESS 350kPa」は最大空気圧350kPaまでということになります。

空気圧点検はタイヤが冷えている状態で行うことが重要です。タイヤが暖まると熱膨張で空気圧も高くなるため正確な空気圧を測定できません。

  • キャンピングトレーラーに物を入れすぎないようにし、タイヤに負荷がかからないようにしましょう。
  • 空気圧は低すぎるとバーストの恐れがあり、高すぎると操縦安定性が低下するので適正にしましょう。
  • 空気圧測定のタイミングは早朝や夜、タイヤが冷えている運転前または走行後2時間経過してからが適しています。

キャンピングトレーラーにスペアタイヤは必須

スペアタイヤはパンクなどのトラブルに備えられ、安全に目的地まで行くことができます。

実際、私もパンクしたことがあります。いつパンクしたのか分かりませんが、トレーラーを使おうとしたらタイヤに釘がささっており、タイヤがへこんでいました。

幸い、使用する前に気が付き、スペアタイヤを持っていたのですぐ交換することができました。

ただ、スペアタイヤに交換する間、3人の子どもの対応に追われ何度も作業が中断、慣れてないこともありとても時間がかかりました。

結局、予定したキャンプもキャンセルし、帰宅する破目になりました。何しに行ったんだ…と疲労感いっぱいの1日でした。

しかし、もし、運転中にパンクに気付いたら、

  • どこか安全な場所に移動しなければならない。
  • 車体が長いのでなかなか停められない。

もし、スペアタイヤがなかったら、

  • スペアタイヤをお店に探しに行かなければならない。
  • レッカー車を呼ばないといけない

ことになって、時間とコストがかかってしまいます。

キャンピングトレーラー用のタイヤは、一般的な店舗で取り扱っていないことがほとんどです。

そのため、万が一に備えスペアタイヤを持っておくことを強くお勧めします。

私はベッド下の収納スペースに入れています。

スペアタイヤは違うインチ(サイズ)でもいい?

A

もちろん、インチ(サイズ)は同じものを選びましょう。キャンピングトレーラーは乗用車に比べ横揺れが激しいです。もし、違うインチ(サイズ)のタイヤを装着してしまうと、車体本体のバランスが取れず、他のタイヤに負荷がかかりすぎてしまい危険です。

スペアタイヤも同じインチ(サイズ)のタイヤを準備し、定期的に空気圧のチェックをしましょう。

キャンピングトレーラータイヤのメンテナンスは怠らない

タイヤは定期的に動かしてあげよう

私もあまりキャンピングトレーラーを使うことが少ないのですが、旅行には行かなくても定期的にトレーラーを動かしてあげています。

なぜなら、あまりトレーラーを動かさないでいると、タイヤの同一部位だけに負荷がかかりすぎてしまいタイヤが傷みやすくなるからです。

私のキャンピングトレーラーはアスファルト上に駐車できているのでいいのですが、もし土の上に駐車している場合は、バクテリアなどが原因で腐敗の原因になったりタイヤへの負担が大きくなります。

土や砂利の上に駐車する場合は、タイヤの下にブロックや板を敷くといいです。

キャンピングトレーラーにムーバーを付けていると牽引車と連結する必要もなく、リモコン一つで簡単にトレーラーを動かせるのでタイヤも回してあげることができます。

電動ムーバーについて詳しく知りたい方はこちらをお読みください。

タイヤカバーを装着するのも手!

タイヤは車の走行にかかせない部品ですが、紫外線や雨風、泥などの影響を受けやすいです。

そのため、タイヤカバーを使用することでタイヤの劣化を防ぎ、寿命を延ばすことができます。

私もタイヤカバーをしてなくて、そのままの状態で駐車していました。そしたら、クモの巣張ったりボルトがサビました。

そのため、タイヤカバーをした方がタイヤやホイールを保護できるので重要性を実感しました。

また、キャンピングトレーラー全体を覆うトレーラーカバーをかけたらトレーラーのボディー、タイヤ全てを紫外線等から保護できて良いと思います。

ただ、私のキャンピングトレーラーは大きいので一人でカバーをかけるのは大変なのでしていません。ですが、トレーラーのタイヤだけでも保護することをお勧めします。

タイヤを装着した状態でも使用できるカバーもあり簡単にカバーを装着できます。

キャンピングトレーラータイヤ交換の実際

【準備物】

  • 車載ジャッキ
  • インパクト対応アタッチメント
  • クロスレンチ
  • 締め付けトルク
  • 角材(必要時)
  • 馬ジャッキ(必要時)
  • クリーナ(必要時)

【手順】

  1. トレーラーと牽引車(ヘッド車)を連結します。
  2. ジャッキを車体下に設置します。もし、角材があればジャッキの上下に敷きジャッキの伸びしろを確保します。
  3. 牽引車(ヘッド車)とトレーラーのサイドブレーキがかかっているか確認します。
  4. 車体を上げる前にホイールボルトを緩めます。
  5. 必要時、馬ジャッキを車体下に設置し安全確保。
  6. クロスレンチでゆっくり車体を上げていきます。
  7. タイヤを外します。
  8. タイヤを外したら車軸やボルトを専用クリーナーで洗浄します。
  9. タイヤを交換し、ボルトを仮締めします。
  10. 地面にタイヤが着くようジャッキを降ろします。
  11. ボルトを本締めします。
  12. 最終、締め付けトルクでボルトを締めます。
  13. 牽引車(ヘッド車)でトレーラーを牽引し、異音やガタつき等ないか確認します。

    キャンピングトレーラーのタイヤ交換は、保険適用外のことが多いので自分でできたらお得です。

    タイヤの外径サイズを大きくしても大丈夫?

    A
    • フェンダー内におさまり、はみ出していない
    • 走行時、支障なく動く
    • タイヤ強度が現在よりも勝っている

    以上のことを守っていればOKです。

    冬の雪道はスタッドレスタイヤ装着が肝心

    冬にスタッドレスタイヤを装着すると、以下の疑問が出てくる方もいるのではないでしょうか。

    年中、スタッドレスタイヤでも大丈夫?
    A

    雪道は凍結路面での走行性能を高めたタイヤです。そのため、冬季の使用が前提となっており、夏季の使用は推奨されていません。

    夏もスタッドレスタイヤを履きっぱなしにすると以下のデメリットがあります。
    デメリット
    • タイヤの寿命が短くなる
    • 燃費が悪化する
    • ハイドロプレーニングが発生しやすくなる
    • 騒音が大きくなる
    • バーストする可能性がある
    • 車のコントロールが難しくなる

    ハイドロプレーニングとは、タイヤと路面の間に水の膜が形成され、タイヤのグリップ力が失われる現象のこと。水膜現象とも言う。

    タイヤの寿命が短くなる

    スタッドレスタイヤは夏の暑さや乾燥によって、ゴムが劣化しやすく寿命が短くなります。

    燃費が悪化する

    スタッドレスタイヤは、ノーマルタイヤに比べ転がる時の抵抗が大きいため、燃費が悪化します。

    ハイドロプレーニングが発生しやすくなる

    スタッドレスタイヤは、ノーマルタイヤに比べて撥水性が劣るため、水たまりなどでハイドロプレーニングが発生しやすくなります。

    騒音が大きくなる

    スタッドレスタイヤは、ノーマルタイヤに比べゴムが硬いため、騒音が大きくなります。

    バーストする可能性がある

    スタッドレスタイヤは、夏の暑さによりゴムが変形しやすくバーストする可能性があります。

    車のコントロールが難しくなる

    年中スタッドレスタイヤを履いていると、タイヤのグリップ力が低下し、車のコントロールが難しくなります。

    ただし、以下のような場合に年中スタッドレスタイヤを履きっぱなしにすることもあります。

    • タイヤを履きつぶしたい
    • タイヤ交換が面倒である

    お勧めはしませんが、このような場合に夏の暑さや乾燥によるタイヤの劣化燃費の悪化を覚悟の上で、年中スタッドレスタイヤを履きっぱなしにするのもありかもしれません。

    スタッドレスタイヤを長持ちさせたい場合は、シーズンが終わったらノーマルタイヤに履き替えた方がいいでしょう。

    冬、雪道ではキャンピングトレーラーを使わない方法もある

    私はキャンピングトレーラーのスタッドレスタイヤは持っていないのですが、以前、冬にスタッドレスタイヤを履いていないトレーラーを牽引していて怖い思いをしました。

     

    直進しているときは違いはないのですが、赤信号でブレーキをかけたときに牽引車(ヘッド車)がトレーラーによって押し出される感じで停まります。

     

    そのため、通常の感覚でブレーキを踏むと、前の車に追突しそうになり怖かったです。

    また、スピードが出た状態でコーナリングするとスリップし危険です。

     

    その経験から、今はトレーラーを牽引して雪道や凍結した道を走ろうとは思っていません。

     

    ただでさえ、スタッドレスタイヤを装着した車(トレーラー牽引なし)で雪道を運転していて、スリップしたこともあります。少しスリップしただけでしたけど、ヒヤッとしました。

     

    また、冬の北海道でタクシー乗車中にホワイトアウトになり周りが全然見えなくなったことがあります。辺り一面真っ白で、どこが道路なのか全く分かりませんでした。

     

    でも、北海道生活が長いベテランドライバーだったので、雪道でも難なく運転していました。

     

    そのため、雪道をほとんど運転しない素人ドライバーは運転を控えた方が安心です。ましてや、トレーラーを牽引するとなると車体の長さが増し、危険性も増します。

    雪や凍結した道は、路面が滑りやすくタイヤのグリップ力が低下し、車のコントロールが難しくなるため注意しましょう。

     

    雪道や凍結した道を運転する場合の注意点としては、以下の6つです。

    • スピードを落とす
    • 急のつく運転をしない
    • 車間距離を十分にとる
    • 視界をよくする
    • タイヤの空気圧を適正に保つ
    • スタッドレスタイヤやラバーチェーンを装着する

    また、雪道を走行した後は、ホースを使ってボディーやホイールなどを水で洗い流すようにしましょう。そのままの状態で置いておくと、サビや損傷の原因になります。

    • 車体を水洗いする時、高圧洗浄機は使わず、ホースにしましょう。高圧洗浄機は高圧なので車体の損傷につながります。
    • 車体底も忘れずに水洗いしましょう。

    まとめ~キャンピングトレーラーを安全に走行させるために1カ月に1回タイヤ点検しよう

    キャンピングトレーラーのタイヤの交換時期や空気圧、スペアタイヤ、メンテナンス、スタッドレスタイヤについて説明しました。

    では、おさらいです。

    • タイヤの交換目安の3つのポイント
    1. タイヤの溝の深さは1.6㎜以上
    2. タイヤの製造年から5年経過している
    3. タイヤに傷やヒビなどがある
    • 空気圧は適正に保ちましょう。
    • スペアタイヤは緊急時に必要です。必ず、同じインチ(サイズ)のタイヤを用意しておきましょう。
    • タイヤは定期的に動かし、保管場所によってはカバーをかけることを推奨します。
    • 雪道や凍結した道ではスタッドレスタイヤやラバーチェーンを装着し、シーズン終了時にはノーマルタイヤに履き替えましょう。

    タイヤのメンテナンスは重要です。放っておくと、危険なことになる可能性もありますので、定期的にメンテナンスを行うようにしましょう。

    そして、予定していた旅行が計画通り実行でき、楽しいものになることを願っています。

    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!
    • URLをコピーしました!

    コメント

    コメントする

    CAPTCHA


    日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

    目次