2023年7月、生後5カ月の女児ことちゃんが意識不明の状態で病院に搬送され、死亡した事故。託児所めぐみの代表である女性保育士が注意義務を怠り女児が死亡した可能性があります。
そこで、託児所めぐみ代表の女性保育士の名前や顔画像、保育士経験年数、託児所めぐみの外観写真・内観写真など詳細を見ていきましょう。
託児所めぐみ代表ベテラン保育士の名前と顔画像!
和歌山県田辺市の認可外保育施設「託児所めぐみ」の代表であるベテラン女性保育士の名前を見ていきましょう。報道では代表の氏名は公表されていません。
和歌山県のホームページを見ると、認可外保育施設の一覧(令和5年10月1日現在)がありました。
託児所めぐみの設置者名・管理者名の欄は「個人」となっており代表である女性保育士の実名は掲載されていませんでした。
また、託児所めぐみ代表の顔画像は公表されていません。
託児所めぐみ代表である女性保育士の保育士経験年数等、保育士としての経歴も公表されていません。しかし、毎日新聞の取材で託児所めぐみ代表の女性保育士は以下のように言っています。
「長年の経験もあり1人で預かれるだろうと思っていた。心都ちゃんをベッドに寝かせてから5分ごとに様子も確認していた」と説明した。
引用:毎日新聞
託児所めぐみ代表の女性保育士は「長年の経験から」と言っていることから保育士歴は長くベテランだったことがうかがえます。
また、認可外保育施設一覧の事業開始年月日が「2006年12月22日」になっていて、事業開始から約18年経過しています。
代表である女性保育士の経歴は公表されていません。しかし、公立や私立などの保育園を経験した後、個人事業主として開業したとなると、年齢的には50~60歳代といったところでしょうか。
託児所めぐみはクチコミ評価も星5つ!
事故現場となった託児所めぐみは認可外施設として登録され一時保育をしていました。紀南情報サイトキーライフにも託児所めぐみの情報が掲載されていました。(2016年1月20日更新)
情報サイトに掲載されていた託児所めぐみについて以下のとおりです。
一時預かり | |
対象 | 生後2か月~小学2年生まで |
料金(1時間) | 500円 |
時間帯 | AM7:30~PM6:00(6時以降は応相談) |
備考 | プラス200円で昼食可能 |
情報更新から8年以上経過しており、料金等変更しているかもしれませんが、2016年当時の利用料金は1時間500円、昼食代200円で低価格です。利用対象は生後まもない2カ月の乳児~小学低学年の児童まで預かっていることが分かります。
託児所めぐみの口コミをみると、「急な話だったのにすぐ預かってくれて助かりました。 ありがとうございます。」と星5つの評価をいただいていました。
今回の事故当時も、0~6歳の乳幼児計4人が託児所めぐみに預けられ代表ひとりで対応していたと報道されています。事故があった日は7月25日で夏休みに入っていたこともあり利用者数も普段より多かったのかもしれません。
口コミからも「急に預かってほしい」といった連絡が保護者からあり、代表保育士の良心から保育士ひとりでも子どもを預かっていたのでしょうか。そして、今までもひとりで複数児を保育していたことがあったのでしょうか。
託児所めぐみの写真!外観と内観のギャップがすごい!
託児所めぐみ外観の写真は築年数が経過した築古一軒家ですが、内観の写真を見ると建物の中はリフォームされバリアフリーで子どもたちが過ごしやすい環境になっていることが分かります。
託児所めぐみの住所:和歌山県田辺市下万呂630-2
睡眠中のうつぶせ寝による死亡事故は認可外施設で毎年発生
内閣府子ども・子育て本部による「令和元年教育・保育施設等における事故報告集計の公表及び事故防止対策について」の睡眠中の死亡事故のうち、「うつぶせ寝」の数を表している下記表を見てみましょう。
表は令和元年度までですが、毎年数名の子どもが睡眠中のうつぶせ寝で死亡しています。
認可保育所は平成29年~令和元年の3年間においてはうつぶせ寝の死亡事故は0件ですが、認可外保育施設においては、毎年数名の子どもがうつぶせ寝で死亡していることが分かります。
次に、認可保育園と認可外保育園の違いについて表にまとめました。
認可保育園 | 認可外保育園 | |
設置基準 | 厚生労働省が定める基準を満たしている | 厚生労働省が定める基準を満たしていない |
補助金 | 国からの補助金あり | 国からの補助金なし |
保育料 | 各市区町村へ支払い | 園へ直接支払い |
無償化の範囲 |
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※国が定める「認可外保育施設指導監督基準」を満たした場合、無償化の対象となる
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認可保育園は国の定めた基準を満たす必要があります。基準には、施設の大きさや設備、職員の配置など、子どもたちの健全な育成や安全管理を確保するための項目が定められています。
毎年、認可外保育施設で数名の子どもがうつぶせ寝で死亡していていることと今回の事故も認可外保育施設ということを考えると、国の基準を満たしていない=規模、設備環境や人員面など安全管理が不十分だったということでしょうか。
2009年 認可外保育園での窒息事故「SIDSでなくうつぶせ寝による窒息死」
生後4か月の男児、棚橋幸誠ちゃんが認可外保育施設「ラッコランド京橋園」で死亡しました。
第一審は男児の死因はSIDS(乳幼児突然死症候群)であると認定して保育園側の責任を否定したところ、原告が控訴しました。
大阪高裁は、男児の死因がSIDSではなく、うつぶせ時の鼻口閉鎖による窒息死であると認定しました。
そして、男児がよくうつぶせになることを保育園の職員は知っていたにもかかわらず、寝かせた後はチェックもせず放置していたとして、職員の注意義務違反を認めました。
ラッコランド京橋園は事故を受け、閉園しています。
事故の概要
23年7月25日午前、田辺市を訪れた際に大阪府泉大津市の柴尾心都(こと)ちゃんの母親(28)は心都ちゃんを託児所めぐみに預けました。
代表はその後、託児所のベッドでうつぶせのままぐったりしている心都ちゃんに気づき、救急車を呼んでいます。心都ちゃんは意識不明の状態で市内の病院に救急搬送され、間もなく死亡しました。
県警が司法解剖した結果、死因は窒息とみられることが確認されています。
託児所めぐみには代表を含めて2人の保育士がいますが、もう1人の保育士はこの日休みでした。事故のあった時間帯は、代表の保育士が心都ちゃんら0~6歳の乳幼児計4人をひとりで対応していたということです。
国の基準では複数の乳幼児を預かる場合、2人以上の保育者の確保が求められています。
和歌山県は代表が国の基準を守らずうつぶせを見逃し、ことちゃんが窒息した可能性があるとし検証委員会を設置し調査を行う方針です。
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