生後1カ月の男の赤ちゃんに塩化ナトリウムを混入させた母乳を与えた疑いで母親の吉良莉歩(きらりほ)容疑者(27)が逮捕されました。
吉良莉歩(きらりほ)容疑者には4年前にも逮捕され前科がありました。その後、有罪判決を受け、執行猶予中でした。吉良(きら)容疑者の前科内容についてみていきましょう。
吉良莉歩の前科は自分の血液を長男に飲ませていた
吉良莉歩(きらりほ)容疑者(4年前の事件当時は井田)は4年前の2020年9月7日生後2カ月だった長男の口に自分の血液を入れたとして暴行罪に問われていました。
2020年1月に大阪市内の病院で生まれた井田の長男は、発熱を理由に、まもなく同じ病院の集中治療室に入院します。その後、3月上旬までの間に20回以上も嘔吐し、そこに血液が混じっていた。病院側は井田が付き添っている時に限って男児が血を吐くことに疑問を抱き、府警に相談。府警は井田が長男に血液を飲ませ、嘔吐させたとして逮捕に踏み切ったのです。DNA鑑定の結果、男児が吐いたのは血縁関係のある人物の血液。母親のものとみられています。
病院側が井田容疑者が付き添っている時に限り、長男が血を吐くことを疑問に思い、警察に通報し井田容疑者が逮捕に至っていました。
井田莉歩の判決公判が2021年10月4日大阪地裁であり懲役8月、保護観察付き執行猶予3年(求刑懲役8月)となっていました。
この長男が生まれた病院と入院した病院は、大阪市北区にある医学研究所北野病院でした。
吉良莉歩は代理ミュンヒハウゼン症候群か
きらりほ容疑者は前回の事件時に代理ミュンヒハウゼン症候群の疑いがあると言われていました。
精神科医の片田珠美氏が言う。
「今回の容疑者には、代理ミュンヒハウゼン症候群の疑いがあります。これは親が自分の子どもを病気と偽って周囲の関心や同情を惹こうとする一種の虐待行為。子どもを苦しませたいのではなく、自分の存在を認められたいという願望から行為に及んでしまうのです」
@デイリー新潮
精神科医から見て、井田容疑者には代理ミュンヒハウゼン症候群の疑いがあると言われています。
前回の事件から4年経ち、生後1か月の次男にも同じようにしてしまったのでしょうか。
吉良莉歩プロフィール
吉良莉歩のプロフィールは以下のとおりです。
- 名前:吉良莉歩(きらりほ)〈4年前は井田莉歩いだりほ〉
- 年齢:27歳(2024年8月8日逮捕時)
- 住所:大阪市此花区春日出中(4年前は大阪市住之江区新北島)
- 職業:契約社員
- SNS:不明
Facebook(フェイスブック)を見ましたが、「吉良」でも「井田」でも本人と特定できるものはありませんでした。
過去にもあった代理ミュンヒハウゼン症候群の母から子への虐待事件
岐阜県関市の高木香織被告(37)が2004年~08年まで京都大病院などで娘3人(三女、四女、五女)の点滴に水道水などを混入。
三女と五女に敗血症などを発症させ、四女を生後8カ月で死亡させたとして、傷害致死と傷害の罪に問われていました。
2010年10月20日、高木香織被告は裁判員裁判の判決で、懲役10年(求刑懲役15年)を言い渡されていました。
裁判長は判決理由で「母親が常習的に行い、子どもの痛みを理解していない身勝手な犯行。傷害致死や傷害の中でも悪質だ」と述べていました。
高木被告は起訴前の精神鑑定で、子どもを病気にして注目を集めようとする「代理ミュンヒハウゼン症候群(MSBP)」と診断されていました。
事件の概要
吉良莉歩(きらりほ)容疑者は今年1月、息子(次男)が入院している大阪府内の病院に面会に行った際、塩化ナトリウム入りの母乳のような液体を看護師に渡し、息子(次男)に飲ませたということです。
飲んだ直後、息子(次男)の呼吸が荒くなるなどの異変が起きたことから、病院が検査したところ、塩化ナトリウム中毒が判明したということで、5日間の集中治療が必要な状態になりました。
母乳には、海水の塩分濃度より高い塩化ナトリウムが含まれていたということです。
警察によると赤ちゃんはその後、高ナトリウム血症などになり、病院が子ども家庭センターに通報していました。
調べに対し母親の吉良容疑者は「全く意味が分かりません」と容疑を否認しています。
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