片山宏一(かたやまこういち)容疑者は静岡県菊川市の民家に住む片山宏一容疑者の祖父母と叔母の3人を殺害した容疑で全国に指名手配、公開捜査されています。
なぜ、片山宏一容疑者は自身の祖父母と叔母を殺害したのか、動機やトラブルなどについて見ていきましょう。
片山宏一の動機
片山宏一容疑者がなぜ祖父母と叔母を殺害したのか、動機は分かっていません。しかし、読売新聞から、以下のことが分かっています。
長女は事情聴取に対し、片山容疑者と家族の間にトラブルがあったという趣旨の説明をしている。
片山容疑者と家族との間にトラブルがあったといいます。どんなトラブルがあったのか、金銭なのか怨恨なのか分かっていません。
報道では、
「遺体には複数の切り傷があり、よほどの恨みがあったと思われる。現場には凶器とおもわれる刃物も見つかっている」
といいます。執拗な切り傷を負わすほどのトラブルとは一体、何だったのでしょうか。トラブルの原因は両親の離婚原因と関係があるのでしょうか。
両親の離婚原因は大工だった昭一さんが長女一家のために建てた木造3階建ての住宅だったということが親戚の証言で分かりました。
二世帯住宅の利便性を考慮して設置したエレベーターに不具合があり、補償問題にまで発展。同居していた義父母と折り合いが悪くなった長女は片山容疑者を連れて離婚、父と兄と離れ離れに暮らすことになったという。
@集英社
そのため、片山宏一容疑者は澁谷昭一さんが建てた家が原因で家族がバラバラになったと思い、今回の犯行に至ったのでしょうか。
片山宏一の職業
片山宏一容疑者の現在の職業は不詳で明らかになっていません。定職をもたず、アルバイト生活をしていたり、無職の可能性もあります。
そのため、収入もなく祖父母宅に行ってはお金をせびっていた可能性もあり、祖父母や叔母と金銭面のトラブルで犯行に至ったのでしょうか。
過去の祖父母殺人事件から金銭トラブルか
過去の祖父母殺人事件のケースを見ると、祖父母の金銭を目的とした殺人事件が起こっていることから、今回の祖父母と叔母を殺害した片山宏一容疑者も同様に金銭がらみが考えられます。
埼玉県川口市強盗殺人罪になった少年のケース(背景に実母と義父からの虐待)
2014年、埼玉県川口市で祖父母を刺殺し、金を奪ったとして強盗殺人罪に問われた少年(事件当時17歳)は裁判で大人に対する絶望的なまでの不信感をあらわにしていました。
浪費する実母と義父にネグレクトや虐待を受け、横浜を含む関東地方各地を転々とする中で、学校にもほとんど通えなかった状況下で育ってきたことが判明しました。
少年は「母親の浪費癖により、小中学校にも行かせてもらえなかった」などとし、「母親に『殺してでも』という強い言葉で祖父母からの借金を執ように迫られ、最終的には本人が殺害を決断しているとは言え、母親の養育や母親の言動に大きく左右されたものだ」として、無期懲役の求刑に対して懲役15年の判決が言い渡されました。
兵庫県赤穂市殺人罪になった少年のケース
赤穂市西有年の民家で2016年2月、同居の祖父(当時69)と祖母(同64)を殺害したとして、孫で養子の少年(19)が殺人罪に問われた裁判員裁判の判決で少年に懲役10年以上15年以下の不定期刑が科せられました。
判決によると、少年は今年2月3日夜、祖父母をハンマーや包丁で殺害。犯行動機について、「遊興費等に使用するため、祖父の管理する自らの預金を得ること」と認定した。
その上で、木山裁判長は犯行について、「被害結果の重大性や強固な殺意による犯行態様の悪質性、動機の短絡性等を踏まえれば、本件の犯情は相当に悪いというべき」とした一方、「少年は犯罪事実をすべて認めて反省の態度を示している。自身の人格や性格面での課題を克服しようとする意欲も示しており、矯正を期待できる」などとし、検察が求刑した無期懲役ではなく有期刑とした理由を述べた。
今回の静岡県菊川市の事件では、強盗はなく、殺人容疑で指名手配されています。また、片山宏一容疑者は27歳で成人になっていること、祖父母と叔母の3人を殺害しています。
殺人罪の法定刑は、刑法199条にて、死刑、無期懲役、5年以上の懲役と定められており、片山宏一容疑者には重い刑が下されることは間違いないでしょう。
片山宏一の祖父母は地域貢献人
片山宏一容疑者の祖父は渋谷昭一さん(87)、祖母は育子さん(81)です。
渋谷さん夫妻を知る人たちは「地域のためになることは率先してやる人だった」「事件について聞いてもピンと来ないし、信じられない」と言います。
また、祖父の渋谷昭一さんは長く建築業をしていた。「実直な人だった」「まじめな人だった」と言います。祖父、渋谷昭一さんは共産党の頑固じいさんで工務店も判明しています。
コメント