兵庫県の副知事を辞職する意向を示した片山安孝さんが話題になっています。
そこで、片山安孝さんの経歴、学歴、自宅などについて紹介します。
片山安孝の経歴
片山安孝さんの兵庫県庁時代の経歴をご紹介します。
県庁時代の経歴
1983年、片山安孝さんは大学卒業23歳で、兵庫県庁に入庁しました。入庁後は総務部地方課などに勤務しました。
2005年から2年間、片山安孝さんは総務省に出向しました。総務省では、公務員課に勤務し課長補佐でした。その後は人事課長・管理局長などの人事畑を歴任されています。
2012年に企画県民部管理局長になり、2016年~産業労働部長になっています。
この産業労働部長時、議会の地場産業振興の質問時に「地場産業の振興に一番効果がございますのは、地場産品を購入すること」と答えています。
そして、出勤時は以下のものを身に着けていることを言われていました。
- 播州織のシャツ
- スーツの襟に真珠
- たつののレザーの財布
- 豊岡鞄
- 長田のビジネスシューズ
そして、2019年に公営企業管理者になっています。
片山氏は、ここで兵庫県内の産業振興施策、観光施策を推進してきました。
2021年県庁を退庁しています。
兵庫県信用保証協会理事長
2021年退庁後、片山安孝さんは、兵庫県信用保証協会の理事長に就任しました。片山氏はここで中小企業の支援に携わりました。勤務は約半年で9月20日退職しています。
兵庫県副知事
兵庫県の斎藤元彦知事から就任要請を受け、2021年9月21日兵庫県副知事に就任しています。
13日に就任要請を受けたと明かし「非常に厳しい時だが、期待に応えるのが職員だった者の務め。気合を入れ直した」と振り返った。
斉藤知事が宮城県に出向していた時、片山安孝さんは東日本大震災後に応援職員派遣、宮城県・気仙沼現地支援本部の責任者として応援に行っています。
その際、片山氏は斉藤知事に何度か会ったことがある程度で、副知事就任当時は斉藤知事がどんな人か全てを知っているわけではない。若くてエネルギッシュ、そして知事の側近は知っている人ばかりで“ついている”と言っていました。
斉藤知事から片山氏への副知事就任要請は以下のとおりです。
- コロナ対策で大変な状況
- 経済、産業政策をしっかりやりたい
- コロナを乗り越えるために地域創生にも取り組みたい
- 県庁での経験を生かしてこの難局を乗り越えるのに手を貸してほしい
斉藤元彦さんも知事に初就任したということもあり、職員や関係団体との間に入り、仕事を進めていきたいと抱負を述べていました。
主な活動内容
- 働き方改革:県庁の働き方改革を推進し、残業削減を目指す。
- 中小企業支援:信用保証協会理事長としての経験を活かし、コロナ禍で大変な中小企業、小規模事業者への経営支援を行う
- 地域創生:若者流出対策として従業員の奨学金返済を県と企業が支援する制度を設ける
また、わたしからアクション宣言を兵庫県のホームページに掲載されていました。
【毎日の心がけ】
- 最初が肝心
- 相手の立場に立って考える
- 工夫の余地は必ずある
【仕事のやり方】
- 手戻りがないよう明確な指示
- ムダなことはさっさとやめる
片山安孝の学歴
高校は私立白陵高校、大学は中央大学法学部の出身です。
学校法人三木学園 白陵高等学校
兵庫県の白陵高校の偏差値は73です。優秀な生徒が入る高校であることが分かります。また、白陵は中高一貫校のため、片山氏は高砂市出身でもあり、中学校から白陵に通っていた可能性が高いです。
高校時代は剣道部に所属していました。剣道は身体的なスキルだけでなく、精神的な成長、道徳的な価値観も身につきます。
剣道で培った誠心が今回の引責辞任につながったのかもしれません。文武両道で高校生活を送っていたことがうかがえます。
教育方針
「高度な知識の習得と学力の充実に努める」
- 中学・高校6年間の一貫した教育により、高度な知識の習得と学力の充実につとめる
- 中学校では国語・数学・外国語の教育に重点をおく(※体育には柔道を必修として取り入れる)
- 寄宿舎(男子寮)を持つ学校として、全人教育推進を期したいと考えている
- 日常生活における「躾」を重視し、責任を自覚して、節度ある行動をとるように指導する
- 健康の増進と安全な生活を心がけるようにする
進学実績
令和6年度の実績をみても国公立大学合格者を多数輩出しています。3人に1人が東大・京大・阪大・神大・国公立大医学部に現役合格していることをアピールしています。
白陵高校は昔から偏差値が高く優秀な高校です。そのため、片山氏が通っていた頃も同じくらいの実績があった高校だとうかがえます。
白陵高校出身の有名人
- 熊谷俊人(千葉県知事)
- 小紫雅史(生駒市長)
- 岡田康裕(加古川市長)
- 田中英祐(プロ野球選手)
- 秋野公造(参議院議員)
- 宮嶋茂樹(写真家)
- 住所:〒676-0827 兵庫県高砂市阿弥陀町阿弥陀2260
- 中高一貫教育: 併設型(外部混合有)
- 共学・別学: 男女共学
中央大学法学部
片山安孝さんの出身大学は中央大学法学部です。法学部には法律学科、国際企業関係法学科、政治学科があります。
中央大学法学部は実務家からの実践的な指導やグローバルな学習機会を提供し学生の成長をサポートしています。さらに、奨学金制度や就業体験プログラムなど、学生のキャリア形成を支援しています。
中央大学出身の政治家
- 二階俊博(元経済産業大臣・元運輸大臣)
- 武藤嘉門(元岐阜県知事)
- 保岡興治(元法務大臣)
- 望月義夫(元環境大臣)
- 住所:〒112-8631東京都文京区大塚一丁目4-1
- 偏差値:68~77
片山安孝の自宅
片山安孝氏の自宅については公表されていません。しかし、兵庫県庁のある神戸市か片山安孝さんの地元である高砂市が考えられます。
高砂市に自宅があった場合、高速道路を使うと兵庫県庁まで車で約1時間、一般道を使うと車で約1時間半です。電車でも同様の所要時間です。
都市部の通勤時間は、勤務先が都心部にある場合、全国平均よりも長くなる傾向があります。
総務省統計局の「社会生活基本調査」によると、令和3年度都道府県別の通勤通学時間が長いランキングで、兵庫県は第7位の1時間24分でした。
このことから高砂市から兵庫県庁までの通勤時間は1時間半程度かかりますが、都市部においては決して珍しいことではないでしょう。
片山安孝副知事の評判
片山安孝副知事の評判は副知事就任当時と告発文書問題が大きく取り上げられるようになった現在とでは異なっています。
副知事就任時の評判と印象
副知事就任会見では片山氏の人柄が出ていました。
- 20数年前から変わらぬ容姿
- ざっくばらん
- 人懐こい
- 明朗
- ユーモア
- 播州弁の迫力で迫る
- せっかち
- 創意工夫がある
などの評判があり、人を引き付ける魅力に溢れていました。
告発文書問題が発覚以降の評判と印象
告発文書問題が発覚以降の片山安孝氏の評判は以下のとおりです。
- 黒幕
- 知事は片山副知事の傀儡(かいらい)
- 高圧的
- 恫喝
- 怖い
- 逃げた
- しょうもない
- 相当準備している
などといった評判や印象をもたれていました。告発文書問題が大きくなるにつれ、片山元副知事が渡瀬氏を詰問する音声データが公表されるなどしたことから、副知事就任当時とは全く逆の印象をもたれるようになっていました。
片山安孝副知事が辞職表明、7月末で退任
7月12日片山安孝副知事が県庁で報道陣の取材に応じ、「辞職は6月上旬ごろから考え始め、県政の停滞を招いたことを重く受け止め、責任を取らなければと考えた」と辞職する意向を表明しました。
同日午後に辞表を提出し、31日付で退任するということです。
辞職の理由
- 議会と十分な信頼関係が築けず、職員との間にも大きな溝があった
- 百条委員会を設置する事態に至り、職員に大きな負担をお願いすることになった責任がある
片山安孝は牛タン倶楽部4人組のひとり!
牛タン倶楽部のメンバーは、 片山安孝元副知事 、井ノ本知明元総務部長、 原田剛治産業労働部長 、小橋浩一元理事の4人です。そこから、「牛タン倶楽部4人組」とも呼ばれています。
もともと4人全員が人事課出身。2013〜16年に当時総務官僚だった斎藤知事が宮城県に出向していたころ、東日本大震災の復興関連で、兵庫県も職員を派遣する機会が多くありました。
そこで、この4人組と斎藤知事は仲良くなり、いつも仙台でつるんでいたことから、兵庫県庁内で知事以下5人を『牛タン倶楽部』と陰で呼ばれていました。
そのため、牛タン倶楽部とは「仙台の特産品=牛タン」から県職員が名付けた知事以下5人の呼称ということになります。
片山安孝プロフィール
片山安孝さんのプロフィールは以下のとおりです。
- 氏名:片山安孝(かたやま やすたか)
- 生年月日:1960年6月2日
- 年齢:64歳(2024年時点)
- 出身地:兵庫県高砂市
- 学歴:中央大学法学部卒
- 経歴:兵庫県庁職員、兵庫県信用保証協会理事長、
副知事
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