2024年12月14日、北九州市のマクドナルド店内で中学生2人が死傷した事件で中島咲彩さん(15)が亡くなりました。愛するわが子を突然奪われた母親の気持ちを想うと涙がとまりません。
私も同じくらいの子を持つ母親として他人事には思えません。自分だったらどう想うか心情を綴りました。
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中島咲彩の母、愛する娘との想い出「言葉にならない…」
母親にとって出産は人生で最も大切な日であり、子どもが生まれた日のことは昨日のように鮮明に覚えているにちがいありません。
痛みに耐え、生まれてきたわが子の産声、初めて胸に抱いた時の温もり、私の指をぎゅっと握りしめてくれた感覚。全てが愛おしく感じたことを思い出します。
大きな目で私を見上げる娘の姿に、親としてこの子を守らなければと責任を感じながら、将来の期待と不安が入り混じっていました。
子どもが初めてお座りやひとり歩きをした日などをビデオや写真に残していたことでしょう。子どもが順調に大きく成長していく姿を嬉しくもあり、寂しくもあったにちがいありません。
幼稚園の頃から走るのが大好きで、園庭を駆け回る姿を見るたびに、将来が楽しみだと感じたことでしょう。
小学校に入学し、授業参観で勉強を頑張る姿や運動会で一生懸命に走る姿、バドミントン部で放課後や休日に練習に励む姿などを見て、娘の頑張りを誇らしく思ったことを思い出します。
大会で勝てなくても諦めず、負けた悔しさをバネに練習に打ち込む姿に、娘の成長を感じたにちがいありません。
中学校に進学してからは、娘は陸上部に入部し、100m走の選手として活躍し始めました。走ることが大好きだった娘にとって、陸上はとても合っていたと感じます。
練習で疲れて帰ってきても、「もっと速く走れるようになりたい」と目を輝かせて話す娘を見て、娘の情熱に胸を打たれたこともあったでしょう。
大会では徐々に記録を伸ばし、嬉しそうにする娘の笑顔は、親にとってこの上ない幸せだったにちがいありません。
「お母さん、もっと頑張るね」と言って練習に向かう後ろ姿を見送るたび、私は娘の未来が輝かしいものになると信じていたと思います。
15歳の子どもの人生は、あの忌まわしい事件によって突然奪われてしまい本当に想像を絶するものだったでしょう。塾帰りに友達と立ち寄ったファストフード店で、見知らぬ男に襲われるなんて、誰が想像できたでしょうか。
私が事件の一報を聞いたなら、私の世界は崩壊するにちがいありません。病院に駆けつけ、冷たくなった娘の体を抱きしめたと想うと、いたたまれない気持ちになり、この現実を受け入れることができません。
「なぜ咲彩が」「なぜこんな理不尽な」そんな言葉が頭の中を巡り続け、娘の笑顔、声、温もり、全てが突然失われてしまった感覚に陥るでしょう。
朝、「行ってきます」と元気に家を出て行った娘が、二度と帰ってこないなんて。夢であってほしい、そう何度も思ったことでしょう。
中島咲彩の母「平原政徳への憎悪」
犯人の平原政徳への怒りは、私の中で燃え盛り、なぜ罪のない娘を殺めたのか。どんな理由があっても、15歳の少女の命を奪うことは許されません。
娘さあやの夢、希望、未来、全てを一瞬にして奪った彼を、私は決して許すことはできないでしょう。同時に、なぜ彼がこのような行動に至ったのか、その背景にも疑問を感じずにはいられません。
彼の人生のどこかで、何かが狂ってしまったのでしょうか。それでも、それは娘さあやの命を奪う理由にはなりません。娘への想いは、日に日に強くなります。
もう二度と会えないと思うと、胸が張り裂けそうです。娘さあやの笑顔、「お母さん」と呼ぶ声、走る姿、全てが懐かしく、そして痛ましいです。
娘が残してくれた15年間の思い出は、私の宝物です。バドミントンの練習に励む姿、陸上大会で全力で走る姿、友達と笑い合う姿、全てが鮮明に蘇ります。そして、思い出しては涙がこぼれます。
私も娘の分まで、強く生きていかなければならないと思いつつも涙が止まらなくなります。娘が生きた証を、私はこれからも大切に心に刻んでいくと誓い、同時に、二度とこのような悲劇が起きないことを願うばかりです。
中島咲彩の母「愛する娘、さあやへのメッセージ」
咲彩、あなたの人生はあまりにも短すぎました。でも、15年間本当にありがとう。あなたは私たち家族に幸せと喜びをたくさん与えてくれました。
今はきっと、空の上から私たちを見守ってくれていると信じています。これからも咲彩への愛は変わりません。あなたが遺してくれた思い出と、夢半ばで断たれた希望を胸に、私は生きていかなければならないと思っています。
そして、いつかあなたに再会できる日を心の奥底で待ち続けています。咲彩、安らかに眠ってください。そして、私たちのことを見守っていてください。あなたは永遠に、私たちの愛する娘です。
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