日本アメリカンフットボールU20代表が出場した世界選手権(カナダ・エドモントン)中に、関西学院大学(関学大)の5選手に大麻疑惑など重大な規律違反があったとしています。
5ちゃんねるでも今回の関学アメフト大麻疑惑事件に関するコメントが多数あり反響が大きいことが分かります。そこで、関学アメフト5chの反応、大麻疑惑が誰かなど不祥事内容を見ていきましょう。
関学アメフト5ちゃんねるで違反選手特定か
関学大の不祥事を起こした選手は誰なのでしょう。関学アメフト5ちゃんねるを見ると、規律違反をしたであろうとされる選手名などがありましたが、あくまで予想なのでここでは掲載を控えさせていただきます。
その他、関学アメフト5chには、「カナダ遠征していない他のアメフト部員も怪しい」や「潔白なら検査拒否は損」、「毛髪検査をしなかった選手は大学、協会の対応に腹立だしかった」などといったコメントがありました。
関学大アメフト日本代表U20の選手は10名で違反者5名の名前と顔画像
日本アメリカンフットボール協会(JAFA)は、今夏のU20世界選手権(開催地・カナダ)に参加した日本代表の中で、5人の選手に重大な規律違反があったとして、JAFAの倫理懲罰規定に従って当該選手に処分を下した。
JAFAによると5人は全員が関西学院大学アメリカンフットボール部の選手。
引用:BBM Sports
報道によると、規律違反をしたのは関西学院大学アメリカンフットボール部の選手5名といわれています。
日本アメリカンフットボールU20代表に選ばれた選手は45名、うち関西学院大学のアメフト部員は10名です。関西学院大学のホームページを見ると、日本代表に選出された選手の名前などが記載されていました。
背番号については日本代表時のものです。
No | ポジション | 学年 | 名前 |
0 | WR | 1 | 片桐 太陽 |
1 | DB | 3 | 東田 隆太郎 |
4 | WR | 2 | リンスコットトバヤス |
7 | DB | 2 | 永井 慎太郎 |
8 | DB | 3 | 酒井 麻陽 |
11 | WR | 2 | 百田 真梧 |
19 | DB | 2 | 伊東 利晃 |
44 | DL | 2 | 馬久地 匠 |
71 | OL | 2 | 谷内 志郎 |
79 | OL | 3 | 菅井 隆之介 |
この10名の選手のうち誰が大麻疑惑をもたれたか、違反したかなど名前は公表されておらず、現時点では不明です。
ただ、アメフトU20日本代表メンバーのうち関学の選手10名中5名の半数の選手が違反している状況は異常です。
また、アメフトU20日本代表のゼネラルマネジャーとしてカナダ遠征の現場責任者を務めた日本協会の森清之常務理事(強化育成担当)を厳重注意処分されています。
森清之氏は日本代表発表記者会見で代表選手らは、「各チーム中心になっている選手」「所属チームでも影響力が非常に大きい選手」と言っていました。
今回の問題を起こした選手たちも関西学院大学で中心になって活躍されていた選手であったことがうかがえます。
関学大アメフト毛髪検査を拒否した選手は対応に不満爆発
大麻使用の疑いがもたれた関学大のアメフト部5選手は尿検査を受け、全員「陰性」でした。その後、毛髪検査を受けた4選手は「陰性」であったことが分かっています。
しかし、1選手のみが毛髪検査をしていません。毛髪検査を拒否した選手が誰なのか名前などは公表されていません。しかし、日刊スポーツによると当該選手が毛髪検査を拒否した理由は以下のとおりです。
・U20日本代表の選手やその保護者から、本人たち5人がほぼ大麻を吸っていると決めつけるような言動があったこと
・U20世界選手権のカナダ遠征中、他の選手から、本人の部屋に大麻があるという証拠もないうわさを立てられ、無断で部屋の中に入って来られ、自分の荷物の中身を無断で調べられたこと
・日本協会による、関西学院大学の代表選手以外の部員に対するヒアリングで、全く関係のない彼らに対して威圧的な態度で面接が行われたこと
引用:日刊スポーツ
関学大アメフト部5ちゃんねるのコメントでもあったように毛髪検査を受けなかった選手は、日本協会やU20日本代表の選手、その保護者からの対応に不満があったことがうかがえます。
関学大アメフト部員の処分理由が協会と大学で違う
日本アメリカンフットボール協会と関西学院大学アメリカンフットボール部で見解の相違、処分理由の違いがありました。
日本アメリカンフットボール協会によると、選手5名の処分は以下のとおりです。
- 【日本代表に選抜される資格の停止】無期限1人、2年間1人、1年間3人
- 【所属大学に当該選手の日本協会管轄下(日本協会傘下の団体、またはその団体に加盟するチーム)における活動の停止(無期限)を勧告】1人
- 【所属大学に当該選手の対外試合出場停止(6カ月)を勧告】1人
- 【厳重注意】4人
選手1人については、大麻含有製品の蓋然性がある物質を所持・使用したことを理由に、日本代表に選抜される資格を無期限停止。所属大学に当該選手の無期限活動停止を勧告しています。
また、他の選手4人はその他の規律違反が認められたため、有期の日本代表選抜資格停止(1、2年間)かつ厳重注意とし、うち1人についてはさらに所属大学に当該選手の6か月間の対外試合出場停止を勧告しています。
日本アメリカンフットボール協会が「大麻含有製品の蓋然性がある物質を所持・使用した」との認定は、下の第8条第3項に照らしてのものと考えられるとXでいわれています。
第8条 調査の対象とされた個人、チーム及び団体(以下「被調査者」という。)は、事実関係の 調査に際して協力を求められた場合は、調査担当者に協力しなければならない。 2 被調査者は、調査にあたって事実の隠匿もしくは歪曲または虚偽の回答その他の不正行為を行ってはならない。 3 被調査者が正当な事由なく前項の調査に協力しなかったときには、通報された内容を事実と 認めて相当な処分をすることができるものとする。
【関学5選手処分】
日本協会は「当協会の倫理懲罰規定に照らして」処分、勧告をしたと表明しています。「大麻含有製品の蓋然性がある物質を所持・使用した」との認定は、下の第8条第3項に照らしてのものと考えられます。
…………
第8条…— アメフト屋 (@footballstore55) August 30, 2024
一方、関学側は現時点で当該選手の違法薬物に関しては物的証拠がないことから「所持・使用をしたかどうかの判断は留保する」とし、「1人が大麻含有製品の蓋然性がある物質を所持・使用した」とする日本協会の発表と見解の相違があるとしています。
しかし、調査の結果、大会期間中に禁煙がチームルールになっているにも関わらず、カナダで水蒸気を用いた電子タバコの一種を購入したり、使用したりといった紛らわしい行為があったことも判明しました。
これを他の選手が大麻使用と疑った経緯があったと考えられます。5チャンネルでも「アスリートならタバコとか普通にやめとけ」といったコメントがありました。
毛髪検査を受けていない1人に関しては、検査を受けなかったことを理由に、「部での活動を無期限活動停止」の処分をしています。
追記:関学アメフト部2回目の会見(2024年10月3日)
関西学院大学のアメリカンフットボール部が3日会見を開き、部員1人を無期限活動停止処分にしたと発表しました。
部員は大麻の使用を否定し、尿検査でも陰性でしたが、その後、部が調査したところ、喫煙が禁止されているにもかかわらず、ニコチン入りの電子タバコ「vape」を使用していたことが発覚したということです。
また、協会の毛髪検査を拒否して丸刈りにした行為が大麻の使用の有無を判断できなくしたことも処分理由としました。
関学大アメフト代表選手の大麻疑惑はすでに出回っていた
問題発生から2カ月後の8月30日に日本アメリカンフットボール協会と関西学院大学アメフト部は今回の不祥事について公表しました。
しかし、関西の大学アメフト界隈では、すでに大麻疑惑は出回っていたということです。
ある大学のアメフト関係者が明かす。
「世界選手権から帰国後、1ヵ月もしないうちに『代表選手が、カナダは合法だからと大麻を吸ったらしいよ』という噂は流れていましたよ。
どんな対応や処分にするのかを決めるのに時間がかかっていると聞きましたが、他の関係者とも『流石にガセじゃない?』と言っていたのですが……」
世界選手権から帰国して1ヵ月足らずで「カナダは合法だからと大麻を吸ったらしい」「どんな対応や処分にするのかを決めるのに時間がかかっている」という噂が関西では広まっていたことが分かります。
帰国後も一部の代表選手たちが練習に参加しない、参加できないというところから周囲に疑問が生じ、噂が先行したのかもしれません。
関学大アメフト部8月合宿参加部員に尿検査「陰性」
関学アメフト部問題に関する5ちゃんねるでも「カナダ遠征していない他のアメフト部員も怪しい」といったコメントがありましたが、今回の問題を受けて改めて関学アメフト部内に大麻などの所持、使用がないか確認をしたということです。
2024年8月、アメフト部の合宿に参加した部員、合わせて168人のうち、体調不良の女子部員2人を除く166人に対して同意を得たうえで、任意で尿検査をし、検査をした166人全員が陰性でした。
過去に関学大アメフト部で部員が急死
2015年8月に兵庫県内での夏合宿の最終日、繰り返し走る練習を終えた4年生の平郡雷太さんが突然、グラウンドに倒れて病院に搬送されましたが、急性心不全で亡くなりました。
部が公表した事故報告書は以下のとおりです。
合宿中は毎日、尿検査や体重、体温を測定して選手の疲労度を確認。しかし、主力選手として期待されていた平郡さんは課された練習が他の部員と比べて厳しく、ミーティングが深夜に及ぶなど睡眠不足にも陥っていた。「監督・コーチ陣は結果的に選手の生命の安全に対する認識が不足していた」
日本一を目指すアメフト部だからこそ、日々、大変な練習を選手たちはしていたのでしょう。この事故以降、安全に配慮した練習を心がけ、事故後の2016年3月、追悼碑と一緒に1本のヤマモモの木を植樹し、部員たちは黙祷をささげ、練習に向かっています。
関学大アメフト部員5名の問題発覚の経緯
関西学院大学アメフト部員5名が大麻使用の疑いがもたれ処分された経緯は以下のとおりです。
6月19日~7月2日 | アメフトU20日本代表がカナダ遠征 |
7月3日 | 関学大アメフト部に関学大の選手が大麻を使用したのではないかと情報提供される |
7月5日 | 疑いのある選手5名に尿検査するが全員陰性 |
7月頃 | 日本協会にも同様の情報提供があり、代表チームの選手、スタッフ全員にアンケートを実施 |
8月1日 | 3名に毛髪検査を実施、13日結果陰性 |
残り2名は期限だった10日までに検査せず | |
8月13日 | 毛髪検査を受検しなかったことを重大と考え、部が「無期限活動停止」の処分を決め本人に伝える |
8月14日 | 検査しなかった2名のうち1名が受検する旨、協会に申し出て受検許可 |
8月19日 | 検査しなかった2名のうち1名が毛髪検査を実施、28日結果陰性 |
日本協会は「1人について、大麻含有製品の蓋然性がある物質を所持・使用した」と発表していますが、関西学院大学は8月30日の記者会見で「尿検査は全員が陰性、カナダでの大麻使用無し」と判断したとしています。
IFAFアメフトU20世界選手権2024の結果
IFAFアメフトU20世界選手権2024の結果は以下のとおりです。
- 1回戦:日本50-6豪州
- 準決勝:日本41-20米国
- 決勝:日本9-20カナダ1
日本は準優勝しています。この大会の前身(世界ジュニア選手権、U19世界選手権)から通算して6度目の出場で初めての決勝に進んだ日本でしたが、U19時代からの3連覇を目指した開催国カナダ1には届きませんでした。
日本の2位は、過去最高の成績です。カナダは3大会連続4度目の優勝で、3位はオーストリア、4位は米国となりました。
- 大会日程:2024年6月22日~6月30日
- 参加国:カナダ2チーム、米国、日本、オーストリア、豪州、パナマ、ブラジル
- 開催都市:カナダ・アルバータ州エドモントン
- 試合会場:コモンウェルス・スタジアム(収容人数55,000人)、クラーク・スタジアム(収容人数3500人)
- 大会方式:8チームによるノックアウト方式、上下2回戦制(各チーム3試合ずつ)
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