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喜一食中毒再発は「症状がない調理従事者から」営業再開初日にノロ発生

河内長野市の和食店「日本料理 喜一」で再び食中毒が発生しました。2月中旬にも食中毒が発覚し、2日間の営業停止処分を受けたばかりでしたが、なぜ喜一で同月に食中毒が2回も発生したのでしょう。

目次

喜一食中毒が再発したのは「完治していない調理従事者だった」

府によると、食中毒の原因となったのは2月22~24日に提供された懐石料理で、23人は刺し身や煮物、あえ物などを食べた後、嘔吐(おうと)や下痢などの症状が出たといいます。

府の調査で23人が体調不良を訴えていたことが分かり、うち11人からノロウイルスが検出されています。

2月中旬にもノロウイルスが発生

2月中旬にも喜一では、懐石料理や仕出し弁当を食べた客33人の食中毒が判明しています。従業員7人のうち5人からノロウイルスが検出されており、府は従業員の手洗いや調理場の消毒の徹底を指導していました。

喜一食中毒の感染源

喜一食中毒の感染源として以下があげられます。

  1. 不十分な衛生管理

    • 1回目の食中毒後、府から従業員の手洗いや調理場の消毒の徹底を指導されていましたが、これらが適切に実施されなかった

  2. ウイルスの残存

    • 営業停止期間中の消毒が不十分で、施設内にウイルスが残存していた

  3. 感染した従業員

    • 1回目の食中毒時に7人中5人の従業員からノロウイルスが検出されており、完治していない従業員が調理に関わっていた

  4. 再発防止策の不備

    • 1回目の食中毒後に適切な再発防止策が講じられなかった、または実行されなかった

ネットでも喜一ノロウイルス再発に関して以下のコメントがありました。

  • ノロウイルスは感染していても症状を示さない不顕性感染も認められている
  • ノロウイルスは下痢等の症状がなくなっても,通常では2週間程度ウイルスの排泄が続くことがある
  • ノロは感染しても未発症の方もいるので、特に調理に従事する人は症状がなくても、次亜塩素酸系の消毒薬でこまめに入念に消毒する等、しっかり感染対策をしてほしい

喜一は2月中旬、1回目の食中毒時に大阪府から従業員の手洗いや調理場の消毒の徹底を指導されていましたが、手洗いや消毒が不十分だったといえます。

そして、ノロウイルスに感染しているが症状のない調理従事者(不顕性感染者)が調理をしていたことがノロウイルス食中毒の再発につながったといえるでしょう。

喜一食中毒の経過

喜一食中毒1回目と2回目の発生の経過と対応は以下のとおりです。

喜一食中毒1回目の経過と対応

  • 2月8日:最初の食中毒が発生、33人が食中毒の症状、ノロウイルスが検出

  • 2月15日:富田林保健所が2日間の営業停止を命令(2月15日から16日まで)

  • 2月17日:店舗側が自主的に営業自粛を申し出る

  • 2月21日まで:営業自粛期間

  • 2月22日:営業再開

喜一食中毒2回目の経過と対応

  • 営業再開直後の2月22日~24日:10歳~86歳の23人が再び食中毒症状、一部からノロウイルスが検出

  • 3月2日:大阪府は無期限の営業禁止処分と衛生管理の改善計画書の提出を求めた

日本料理店「喜一」はミシュランガイド一つ星の名店

日本料理 喜一は、大阪府河内長野市本町11-30に位置する高級日本料理店です。


店主の北野博稔氏は、ソムリエでもあり、和食とワインのマリアージュを追求しています。

店主の北野博稔氏

2012年から4年連続でミシュランガイドで一つ星を獲得するなど、その味は多くの美食家から高く評価されています。

店内は落ち着いた純和風の雰囲気で、50人収容可能です。宴会やパーティー時には20人まで着席可能で、接待や会食にも適しています。

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