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鹿児島県警元生活安全部長、警察組織の隠ぺい許せず!本部長を名指しで批判

鹿児島県警察本部生活安全部の元部長、本田尚志容疑者(60)は、国家公務員法違反の疑いで逮捕された事件。

本田元部長が逮捕された事件の経緯と本田元部長の意見陳述で明らかになった問題点についてまとめてみました。

目次

鹿児島県警元生活安全部長が逮捕されるまでの経緯

本田元部長が関与した事件の大まかな経緯は以下のとおりです。

  1. 2023年10月、ネットメディアで別の内部文書をもとにした記事掲載
  2. 2024年3月、別の内部文書が明らかになる
  3. 2024年4月、曽於警察署の巡査長逮捕
  4. 2024年5月、枕崎警察署の巡査部長逮捕
  5. 同年4月~5月、本田元部長が内部文書を第三者に漏洩の疑いが発覚
  6. 同年5月31日、本田元部長逮捕。内部文書を第三者に郵送し、職務上知り得た秘密を洩らした疑い
  7. 同年6月5日、本田元部長 鹿児島簡易裁判所に出廷

    本田元生活安全部長は本部長の隠ぺいが許せなかった

    6月5日に弁護士による勾留理由の開示を求める手続きが鹿児島簡易裁判所で開かれました。本田容疑者の意見陳述(弁護士提供)をもとに事件の経過を以下にまとめました。

    1. 2023年12月中旬、枕崎のトイレでの盗撮事件が発生。この事件は、現職の警察官の犯行ということで、野川本部長指揮の事件となる。
    2. 生活安全部の元部長本田尚志容疑者は、早期に捜査に着手し事案の解明を図るため、捜査指揮簿に迷いなく押印する。しかし、野川本部長は「最後のチャンスをやろう」「泳がせよう」と言って、本部長指揮の印鑑を押さず。
    3. 現職警察官による別の不祥事が発生。警察官が一般市民の方から提供を受けた情報をまとめた巡回連絡簿を悪用して犯罪行為を行ったというものだった。この件についても、現職警察官の事件ということで本部長指揮の事件となる。
    4. しかし、この事件も公表されず。不都合な真実を隠蔽しようとする県警の姿勢に、本田尚志容疑者は更に失望する。
    5. 本田尚志容疑者が2024年3月、警察官の職を定年で退職。この時点でもまだ、枕崎の件も、別の不祥事の件も公表されず。
    6. 本田尚志容疑者は、鹿児島県警の不祥事を公表しない組織体制が許せず、退職後にこの不祥事をまとめた文書をある記者に送る。
    7. 2024年4月、曽於警察署の巡査長逮捕(捜査情報など職務上知り得た秘密を漏らしたとして、地方公務員法違反の疑い)
    8. 2024年5月、枕崎警察署の巡査部長逮捕(女子トイレで盗撮した疑い)
    ペンペン
    本部長が隠ぺいしようとしていたことが事実なら恐ろしい

    本部長は自身が隠ぺいしたとは認めず

    野川明輝本部長は6日県警本部の取材で「警察職員の模範となるべきものが逮捕されたことを大変重く受け止めている。引き続き事件の全容解明を図るとともに抜本的で網羅的な非違事案防止対策を進めていく」と述べました。

    逮捕された元部長が「本部長が職員の犯罪行為を隠蔽しようとしたことが許せなかった」などと述べていることについては、

    「勾留の理由の開示の中で主張があった事案については被疑者を逮捕するなど必要な対応をとっている。被疑者の主張については事件捜査の中で必要な確認を進めていく」と述べました。

    野川本部長はマスコミから不正告発ではないかと質問されていましたが、無言でした。

    本田容疑者が裁判所で述べた意見(全文)

    今回、職務上知り得た情報が書かれた書面を、とある記者の方にお送りしたことは間違いありません。

    私がこのような行動をしたのは、鹿児島県警職員が行った犯罪行為を、野川明輝本部長が隠蔽しようとしたことがあり、そのことが、いち警察官としてどうしても許せなかったからです。

    野川本部長は令和4年に赴任されました。

    野川本部長は、独断ですべてを決められる方で、我々の考えを本部長に提案しても、本部長の一存で否定されることが多く、多くの職員が疲弊し、考えても無駄だという雰囲気が広がっていきました。

    そんな中、令和5年12月中旬、枕崎のトイレでの盗撮事件が発生しました。

    この事件で、容疑者は、枕崎署の捜査車両を使っており、枕崎署の署員が容疑者であると聞きました。

    この事件は、現職の警察官の犯行ということで、野川本部長指揮の事件となりました。

    生活安全部長として、この事件の報告を受けた私は、現職の警察官がこのような犯罪を行ったということに強い衝撃を受けました。

    当時、既に複数の警察官による不祥事が発覚しておりましたので、県警の現状に危機感を抱くとともに、県民の皆様に早急に事実を明らかにして、信頼回復に努めなければならないと思いました。

    我々としては、当然、早期に捜査に着手し、事案の解明をしようと思いました。

    そして、私は、捜査指揮簿に迷いなく押印をし、それを、野川本部長に指揮伺いをしました。

    しかし、野川本部長は、「最後のチャンスをやろう」「泳がせよう」と言って、本部長指揮の印鑑を押しませんでした。

    この時期は、警察の不祥事が相次いでいた時期だったため、本部長としては、新たな不祥事が出ることを恐れたのだと思います。

    私は、本部長が警察官による不祥事を隠蔽しようとする姿にがく然とし、また、失望しました。

    県民の皆様に申し訳が立たないと思いました。

    私は、いち警察官として、目の前に犯罪があり、容疑者も分かっているのに、その事実を黙殺しようとする姿勢が理解できず、心底腹が立ちました。

    県民の皆様の安全より、自己保身を図る組織に絶望しました。

    そんな中、現職警察官による別の不祥事が起こりました。

    それは、警察官が一般市民の方から提供を受けた情報をまとめた巡回連絡簿を悪用して犯罪行為を行ったというものでした。

    この件についても、現職警察官の事件ということで本部長指揮の事件となりました。

    私は、この件についても、県民の皆様の信頼を失う行為であることから、この事実を県民の皆様に公開し、説明すべきだと思いました。

    しかし、この事件も、明らかにされることはありませんでした。

    私は、不都合な真実を隠蔽しようとする県警の姿勢に、更に失望しました。

    私は、今年の3月で、警察官の職を定年で退職しました。

    ですが、私が定年退職する時期になっても、枕崎の件も、別の不祥事の件も公表されることはありませんでした。

    私は、警察官として、「うそを言うな。隠すな」との教育を受けてきました。

    不祥事があった場合には、それを隠すのではなく、県民の皆様に明らかにした上で、改善を図っていくべきだと思っていました。

    しかし、現状の鹿児島県警は、その教えに反し、事実を明らかにしようとしませんでした。

    私は、自分が身をささげた組織がそのような状況になっていることが、どうしても許せませんでした。

    私は、退職後、この不祥事をまとめた文書を、とある記者に送ることにしました。

    記者であれば、個人情報なども適切に扱ってくれると思っていました。

    マスコミが記事にしてくれることで、明るみに出なかった不祥事を、明らかにしてもらえると思っていました。

    私が退職した後も、この組織に残る後輩がいます。

    不祥事を明らかにしてもらうことで、あとに残る後輩にとって、良い組織になってもらいたいという気持ちでした。

    実際、私が送った文書がきっかけになったと思いますが、枕崎署の署員の事件は、今年の5月になって、署員が逮捕されることとなりました。

    今回、私が行った行為により、多くの方々にご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ないと思っています。

    ですが、私としては、警察官として、信じる道を突き通したかったのです。

    決して自分の利益のために行ったことではありません。

    鹿児島県警においては、間違っていることは間違っていると認め、県民の皆様に、再び信頼してもらえる組織に生まれ変わってくれること心より願っております。

    まとめ~本田元生活安全部長の正義感からの情報漏洩

    本田元部長の主張から野川本部長や警察組織としての隠ぺいがあったのではないかという問題が浮き彫りになりました。

    今後の捜査で野川本部長の隠ぺいの有無が明らかになるのでしょうか。

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